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Wednesday, July 30, 2025
ANBOUNDジャパンセレクション(2025年7月)
ANBOUNDジャパン

7月、中国と米国の貿易協議は8月中旬までの90日延長の期限が意識されて佳境に入っている。この間、7月公表の経済指標は区々ながら、上海株式市場は7月後半にかけて上伸、米ドル人民元は7.15~7.19レンジ、人民元金利は上昇した。中国株式市場の力強さ、人民元金利カーブの反転と浮上が目を引いた。中国政策当局は対米関税協議開始後の政策対応どおりに内需梃入れを続けた。政治的な米中間の緊張関係をよそに米企業はパンダ債発行を開始した。グローバルな米企業にとって、円金利上昇、米金利横ばいである中、中国人民元は低金利で安定しており、グローバル事業のファイナンス手段として魅力的である。ここ最近、グローバルに他政党時代と保護主義の強まりが目立つものの、米国と中国両国は年末前の両国首脳会談の開催を視野に入れながら、最終的な通商交渉の妥結を探るであろう。8月、中国政府部内の重要会議(北戴河会議)、対米通商協議の最終的な着地について市場観測が交錯するであろう。目先、人民元金利上昇、上海株式上伸の持続性が注目される。内需梃入れの政策効果、具体的に雇用、消費の変化をウォッチする必要がある。都市再生と開発プロジェクトの進捗は著しいとされるものの、次期五カ年計画の開始が意識される中、省政府や都市別の不動産市況の強弱をつぶさにチェックすると良い時期に差しかかっている。

ANBOUNDジャパンセレクション(7月)

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